チョコレートと花粉症

チョコレートと花粉症の関係について説明します。

チョコレートの原料は、カカオ、ミルク、砂糖などですが、主な原料であるカカオには、ポルフェノール、テオブロミン、カフェイン、チラミンが含まれており、それらの成分は花粉症と関係があると言われています。

「ポリフェノール」は、炎症の際に現れる活性酸素を消去させる作用があります。花粉症の場合も、のどや鼻に活性酸素が発生している状態にあります。ポリフェノールと言えば赤ワインが有名ですが、チョコレートにもポリフェノールが豊富に含まれています。

「テオブロミン」は、喘息の治療薬やカフェインと似た構造をしています。花粉症においては、肥満細胞によって、かゆみ成分「ヒスタミン」を放出しますが、テオブロミンは、ヒスタミンが放出するのを抑制する効果があるのです。

「カフェイン」の作用は、テオブロミンの作用と似ています。テオブロミンよりも、カフェインは中枢神経系に強力に作用し、花粉症の時に起こる頭重感を軽減します。この作用によって、市販の鼻炎薬にもカフェインが配合されています。

「チラミン」は、交感神経を刺激した状態と同じような効果があり、動脈を収縮させる作用があります。動脈の収縮によって起こる血流の変化は、花粉症の症状に変化を与える可能性をもっています。ただ、チョコレートに含まれるチラミンは少量なので、わずかにしか血流の変化が起こりません。

現時点では、花粉症に対するチョコレートの科学的な報告はされていませんが、花粉症と同様の吸入性アレルギー疾患である「喘息」においては、チョコレートによって、症状が緩和されることが確認されています。